

この世はすべて幻
このところ中田敦彦のYoutube大学が面白くてよく見ているのだが、先日見た「サピエンス全史」はなかなか勉強になった。 https://www.youtube.com/watch?v=fud4-L2lnqQ もちろんこれは中田ではなく著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏の力ではあるが、相当の大著であり自分には読み通す自信がないため、中田のエクストリーム授業は誠にありがたい。 小説を読んでいると「この世はすべて幻」というテーマが少なからずあるわけだが、この本の主張は単なる物語ではなく、物証に基づいて人類の発展が「認知力革命」=フィクションを作り、信じ、更新する能力から来ている、すなわち我々が今暮らしている現実すら幻かもしれないと、論理的に提唱しているところが非常に興味深い。 ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグ、堀江貴文など多くの著名人が絶賛しているのも納得である。 そしてハラリ氏は、生命誕生から38億年の葛藤を経て人類は、自分たちに役立つ動植物以外をほぼ駆逐して、いわば地球を制覇したわけだが、果たしてそれによって真に「幸せ」になったんだろうかと疑問


日本が国際的に活躍するには
日本が世界的に活躍する方法について、気配り、気遣い、思いやりなどの国民性を活かした分野で貢献する


論語と算盤
大河ドラマで観ているせいもあって、このところ渋沢栄一に注目していますが、知れば知るほどすごい人物だったことが分かります。 武士のように志だけ高くても世の中を動かせないし、お金だけ持っていても悪徳商人は社会が支持しません。 志を持って社会に役立つ事業を起こし、運営し、しっかり利益を上げて、それを次の事業に投資する。 これが良いことは自明ながら、実践は難しく、ついついどちらかに傾いてしまいがちなところを、渋沢栄一は見事に両立しています。 近年Sustainableな社会であることを非常に重要視していますが、百年以上前にこれを看破していたことだけでもすごいことです。 強力な欧米の支配から逃れてアジア各国が繁栄を目指した中で、現在の日本があるのは、いくつかの幸運もあるものの、時勢を見極めた渋沢栄一の奮闘が大きな要因だったと思えます。 論語と算盤の原本でもいいですが、手始めに漫画で親近感を持ってください。 実は中田敦彦のYoutubeもおススメです。 https://www.youtube.com/watch?v=5zW7fUvOivs 自分の身に映してみ


設計品質の重要性
漢字で「品質」品物の質と書きますが、英語のQualityに品物という概念は含まれません。 日本語でも経営品質、サービス品質、教育品質など形のないものにも品質という言葉を使います。 初めにQualityを和訳した人が弾みでつけた日本語でしょう。 単に「質」と訳せば良かったのですが、これでは短すぎてやや収まりが悪いのは確かです。 言葉は広まってしまうと容易に変えられませんから、そういうものだと割り切るしかありません。 さて製品の品質にもいくつかの分類があり、そのひとつを次に示します。 (1)要求品質:市場本質 (2)狙いのの品質:設計品質 (3)出来栄えの品質:製造品質 1950年代の日本工業製品は根本的な質が悪かったために(3)の製造品質を上げることが急務でした。 デミング博士らの指導が国民性にもマッチしたことで60年代から70年代にかけて急速に品質が向上して世界市場を席巻しました。 しかし1990年ころから品質至上主義がオーバーシュートし、また新興国の生産力向上によって、まるでクリステンセンが言うイノベーションのジレンマを彷彿させる変化が起こって


実験計画法セミナーを担当しました
10月21日山梨産業技術センターで実験計画法の講座を実施しました。 コロナ禍の影響もあり、会場に10名ほど、リモートで同等の受講者でしたが、この状態が長く続いているため、運営側も受講側も手慣れた感じです。 実験計画法の全体像から推定、検定、配列実験そして直交実験と進めて、最後にロバスト設計を紹介しました。 原理はほどほどにして、エクセルの統計ツールを使って簡単に実施できるように伝えました。 現場で利用して業務を効率化してほしいと願います。