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この世はすべて幻

このところ中田敦彦のYoutube大学が面白くてよく見ているのだが、先日見た「サピエンス全史」はなかなか勉強になった。


もちろんこれは中田ではなく著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏の力ではあるが、相当の大著であり自分には読み通す自信がないため、中田のエクストリーム授業は誠にありがたい。


小説を読んでいると「この世はすべて幻」というテーマが少なからずあるわけだが、この本の主張は単なる物語ではなく、物証に基づいて人類の発展が「認知力革命」=フィクションを作り、信じ、更新する能力から来ている、すなわち我々が今暮らしている現実すら幻かもしれないと、論理的に提唱しているところが非常に興味深い。

ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグ、堀江貴文など多くの著名人が絶賛しているのも納得である。


そしてハラリ氏は、生命誕生から38億年の葛藤を経て人類は、自分たちに役立つ動植物以外をほぼ駆逐して、いわば地球を制覇したわけだが、果たしてそれによって真に「幸せ」になったんだろうかと疑問を投げかける。


この問いかけを聞くと、近年注目されるSDGsも、結局は「サピエンス」=人類が持続的(Sustainable)に発展するための活動ではないかとさえ思えてくる。殺生をやめてハラリ氏のように菜食主義になるまでの度胸はないが、生きとし生けるものすべてにもう少し気を配りたいと思う。


数十億年にわたり現在の人類に至る過程を味わい、その一員として日頃の驕りを自覚し、はたまた今後の社会変化を予想するうえでも、万人が一度(中田大学で良いので)頭に入れておくべきコンセプトと感じた。

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