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日本が国際的に活躍するには

いつものようにFacebookのタイムラインを眺めていたら、某友人がこんなコメントをシェアしてました。

カナダの大学の経済学で取り上げられたそうだ。日本の貧困者は薬物もやらず、犯罪者の家族でもなく移民でもない。教育水準が低いわけでもなく、怠惰でもなく勤勉で労働時間も長く、 スキルが低いわけでもない。世界的にも例の無い、完全な「政策のミス」による貧困だと。

さらに同じ内容がTwitterでも2.6万人にリツイートされて、ちょっとした騒ぎになっています。


原本を探っていくと、どうやらNoah Smithというサンフランシスコの経済コラムニストによる2019年Twitter上のつぶやきのようです。


サンフランシスコがカナダに、記者が大学に変化するのはSNS拡散ならではとして、多くの日本人が気に留めている事象を外国からズバッと指摘されるのは悔しいものです。


IMDが毎年発表する国際競争力ランキングで、日本はインフラや教育、労働力などの順位は高いものの、政治の効率性が常に最低レベルであり、このTweetと符合します。これに加えてビジネスの効率性も非常に競争力が低く、政治だけでなく、経済界のリーダーにも問題がありそうです。


リーダー達だけに責任を押し付けるのは片手落ちで、見方を変えると国民の平均レベルは高いが、ずば抜けて優秀な人材がいない(あるいは重用されない)という観点はないでしょうか。

データに基づかない個人的見解になりますが、優秀な人材を凹ませて能力を発揮させない社会システムに問題がありそうです。

ただしここでの「優秀」は学校の成績ではなく、時代潮流の把握、戦略作成、マーケティング、オペレーション、人心掌握を含めた総合的マネジメント能力を指します。


ひとりのリーダーがグイグイ引っ張て行くよりも、構成メンバーの想いを束ねて方向を定めるリーダーと、その意向を忖度して尖がった言動を控える国民性(社会)が、一時の成長時代には有効だったものの、昨今の変革時代には機能しなくなっているのかもしれません。


それじゃあ「優秀なリーダーを立てて、トップダウンの即断即決でガンガン変革していこう」となると、折角の日本の良さである平均的な教育レベルの高さ、気配り、気遣い、思いやりといった特質が活かされず、他国と同じ土俵上での不毛な競争に乗り込むことになります。


私が具体的な解決策を持っているわけではないのですが、少なくとも自分たちの強みを良く自覚し、それを活かせる分野を国際的に分担すべきという方向性については確信を持っています。


たとえば日本は、いくつかの国際調査で最も「信頼できる」国と評価されており、これが一つの手がかりになりそうです。


企業経営でも同じことで、A社が儲かっているから、あの製品が有望だから、SDGsが注目されているからではなく、自社の強みを見極めて、それを活かせる戦略を立てることが最も重要と考えます。



 

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